Phare du Creac'h - Ouessant
©Phare du Creac'h - Ouessant| Emmanuel Berthier
灯台街道海上の大聖堂を訪ねて

灯台街道

ブルターニュの海岸沿いは、世界で最も多くの灯台が集中する地域です。
特にフィニステール県Le Finistère が最高記録を誇ります。

Phare de la Pointe Saint-Mathieu - PlougonvelinPhare de la Pointe Saint-Mathieu - Plougonvelin
©Phare de la Pointe Saint-Mathieu - Plougonvelin|Alexandre Lamoureux

船乗りと灯台

フィニステール県の海は、暗礁が多数ある上に、大西洋とドーバー海峡の合流地
点にあたるため海流も非常に強く、際立って危険な海域として知られています。い
くつもの灯台があるのは、航海の安全確保のためです。中には海上に建てられてい
るものもあり、それはまさしく技術の限界への挑戦と言ってよいでしょう。レンズを
使用した初期の灯台から現在の自動化されたものに至るまで、灯台は常に技術革新
を続けてきました。灯台に住む灯台守も消え、 GPSの採用などの技術進歩に押され
気味ですが、航海の進路確認としての役割は今でも重要です。歴史や技術の指標
としての役割も大事で、ほとんどの灯台が歴史建造物として保護の対象となってい
ます。見学できるところも多く、灯台からは息を飲むような絶景が楽しめます。

ヴィエルジェ島の灯台

サブタイトル:花崗岩の巨人

プルゲルノー村Plouguerneauの沖合にうかぶヴィエルジュ島l’ île Viergeに建つ灯
台は、花崗岩でできた365段ある灯台です。内部には螺旋階段があり、コバルトブ
ルーのタイルで全面を覆われた内壁を見ながら最上部に登ることができます。ヨー
ロッパで最も高い灯台であり、石でできた灯台としては世界でトップです。


サン・マティーユ灯台

サブタイトル:世界の果ての見張り番

サン・マティユー灯台Le Phare de Saint-Mathieuは古い修道院の廃墟に建ち、地
の果てを見守る灯台です。 163段を登れば、ガイドが1835年に建てられたこのエレガ
ントな灯台の歴史を語ってくれるでしょう。灯台の灯は、ブレスト Brestにあるグレ
の小道Le Chemin du Goulet を照らしてくれています。嵐の日は大変ですが、穏やか
な日なら、ラ岬Pointe du razからウエッサン島l’ île d’ Ouessantまでを見渡す素晴らし
い景色が望めます


トレジアン灯台

花崗岩でできたトレジアン灯台Le Phare de Trézienは、フール水路Le chnal du Four
を安全に航海するために建てられました。普通の灯台と異なるところは、内陸部か
ら船を導いているということ。海岸から500メートルも内陸に入ったところに建てら
れているのです。ドーバー海峡と大西洋の海水がちょうど混じり合うコルセン岬La
pointe du Corsenからもほど近い場所です。


スティフ灯台

スティフ灯台Le Phare du Stiffは建築家の
ヴォーバンVauban の設計によるもので1700年に初点灯、現在も現役のブルターニ
ュ最古の灯台です。


灯台・航路標識博物館

船舶間で使う信号は複雑そう……。ウエッサン灯台・航路標識博物館musée des
Phares et balises d’Ouessantを訪れれば、その疑問は一気に解消されるでしょう。ク
レアック灯台Le phare du Créachの巨大なランプのほか、石炭によるランプ、フレネ
ルレンズや放電灯など800点もの関連品が展示され、 3世紀に渡る技術の変遷を見
学できます。クリステルChristelおよびラッキー Luckyと共に乗船し、灯台をまぢか
で見てみましょう。イロワーズ海でのクルーズをお楽しみください。


隈研吾設計の新建築がサン・マロに!

サン・マロで建設中の海洋歴史博物館Le Musée d’Histoire Maritime de Saint-Maloは建築家
隈研吾の設計によるものです。亜鉛と木材をメインの素材にした高さ35メートルの建物で、 3
つのブロックが少しずつずれたように重ねたデザインとなっています。博物館は7階建て、床
面積4800㎡あり、そのうち2700㎡が常設展示、特別展示のスペースとして使われます。
博物館が建設されるのは、サン・マロ市内のデュゲー・トルーアン岸Le Quai Dugay-Trouin
の突き当たりで、さまざまな地域が交差する場所。まさにサン・マロ市内の中心部において、
海洋に関する昨日までの歴史とこれからの展望を紹介します。オープン予定は2022年。

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